ふおーかるクラブ 第1回写真展 「心の情景」

  2011年3月に芸術劇場にて開催した写真展をWEB写真展としてご紹介いたします

ご挨拶

顧問 野澤 勝

 今回の展示は、作者が出会った光景を、記憶として記録した写真です。したがって「何を写したのか」を説明するのではなく、対象から「何が感じられたか」を重視して出展者たちは写しています。

 日常から非日常へと続くワクワク感や、光と闇との境界線上に何かが溶け合っていたり、想像力の先に見えるものがあるなど、作者それぞれの心象を写真から読み取っていただければ幸いです。


表現は多様だからこそ奥が深く、故に写真は面白い…。




会長 高橋 敦

 私たち「ふおーかるクラブ」の第一回写真展「心の情景」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
 二年半前に発足したまだまだ新しい写真クラブですが、顧問の野澤先生はじめ諸先生方のご指導のもと、日々写真に関する知識・技能の習得に努力しております。写真のジャンルは日常の街並み、スナップ、祭り、鉄道、風景、モデル撮影と多岐に渡り、日々情熱を持って写真を撮り続けております。
 今回の写真展は「心象風景」をイメージした作品を各自が持ち寄り、「心の情景」というサブテーマのもとに選んだものです。作品をご覧いただくと感じられることと思いますが、一見わかりづらいかもしれません。しかしながら、今回の42点の作品には、単写真や組写真、カラーとモノクロ、流し撮り、スローシャッター、夕方の光と色、モノクロに粒状化、スローシャッター、人工光の妖しさ、色抽出、夕景から夜景、多重撮影と会員それぞれが持てるテクニックを駆使しております。
 まだまだ勉強すべき点は多々ありますが 光と色と構図、それにシャッターチャンスを捉えた私たちの作品を是非ご覧ください。

写真展会場の様子
芸術劇場・写真展会場 順路は画面右から左です。 設置は自分たちで行いました 中央には休憩用のテーブルを 通路側の壁にはお世話になっている先生方の写真も! 入口の反対側より たくさんの方のご来場ありがとうございました!

メンバー別 展示作品 写真展の展示順に並べました


笑顔を伝えたくて

Location:新宿御苑
冬の新宿御苑。紅葉を背景に撮影を進めていく。撮影をしていくうちに気がついたことがあった。
この子に似合うのは、屈託のない「笑顔」だ。自分撮りをするカメラの顔認識をしようすることで、笑顔を伝えたいという想いをより強調することができた。

陽のあたる駅

Location:わたらせ渓谷鉄道
澄み切った青空のもと出会った少年は、積んできた花を女の子に手渡した。
「ありがとう」と女の子が声をかけた瞬間を捉えた。



ウオー冷たい!

Location:昭和記念公園
説明文。

やられた!

Location:新宿御苑
説明文。



Asyle

Location:タイ・バンコク
ワット・ラッチャーにあるロハ・プラサートという仏塔内。暑い街中を歩きながら目指す。
靴を脱いで入り込むと纏っていた喧騒や温度から開放されたような不思議な静けさの中に、説法が響き優しい風が吹いていた。Asyle(アジール・独):力の及ばない場所

Stillness

Location:自宅
夏になると姪や甥と花火をする。その光の中で様々に動き回る彼らを追いかけていると、喜びとともに、少しの寂しさが浮かんでは消えていく。光と煙の中に生まれた沈黙は
スクエアに切り取ることで、祈りのような気持ちを表現できたと思う。
タイトルは賛美歌のStill Still with Thee(あさかぜしずかにふきて)より



光臨

夕日の光が坂道に差し込んで、まるで光に導かれるような写真になったと思います。
光に向かっていく人と影の対比が好きです。

空の向こうへ

Location:ディズニーシー
夕方で空の色がカラフルだったこと。偶然飛行機が通ったこと。雨が上がって虹が出たこと。
すべてがたまたまでしたが、旅立ちを象徴するような一枚が撮れました。



ロマンチック回廊

Location:横浜
イルミネーションがとても美しく、写りこみとのマッチングが印象的でした。
横浜 立体感をつけて撮りたいと思い、多重露光で撮ってみました。

守り神

Location:三波石峡
群馬県の三波石峡で、ひときわ、威厳のある岩に惹かれました。
三波石峡 重厚感を表現したく、アンダー気味に撮りました。



ガラスの中の紳士

Location:乃木坂
街歩き。おしゃれな紳士服のショーウィンドウ。
赤いマフラーが目に留まる。この色だけ残したい!
カメラ内のデジタルフィルター(色抽出)で表現してみる

キ・ラ・キ・ラ

Location:野川公園
学校帰りだろうか。向こうから赤い自転車が2台走ってくる。
赤いマフラーもしているぞ! 赤い色が気になるこの頃。
チャンスだ!連写で追いかける。
青春時代の二人にひっかけ、自転車にもデジタルフィルターでトゥインクルを!



紅舞

Location:ロケ地
露光間に、フォーカスリングをアウトフォーカスにして撮影。

流彩

Location:ロケ地
風の流れをスローシャッターで表現。
紅葉の彩りが絵の具のように写った。



和敬清寂

Location:明治神宮御苑
ここ「隔雲亭」は、その玄関前と庭に面した処とではその趣が多いに異なる建物である。
玄関へと導びかれる路は、まるで茶室に通じる露地を思わせる。願わくは、この円窓の
うち側から、「風流の趣向」を眺めてみたい・・「虹の窓」、「竹の窓」を思いながら。

寂寂

Location:奥蓼科
ここは東山魁夷画伯の心象風景の一つ「緑響く」の地である。
御射鹿池 画伯の詩文にはピアノの旋律が通り過ぎるとある。私は、このあまりの静けさを 「唯白雲たなびく寂寂とした・・」と詠まれた、寒山の仙郷、と・・、思い巡らせていた。



二人だけの時間

Location:山中湖
静かな黄昏ブルーの中、二人が楽しそうに遊んでいたので、スローシャッター(4秒) で、動きを出しました。
三脚使用。

思い出のパシャ

Location:山中湖
黄昏時のキレイな夕景と、それをカメラに収めている人を一緒に撮りました。
三脚使用。



いえない言葉を電波にのせて

Location:房総半島
一寸気になる青春カップル。無言の時間が過ぎていく・・・女の子の頬に涙が光った。
彼が彼女にかける言葉が見えない・・・
ふたりが其々携帯を手にし始めた。どんな言葉が画面に並んでいるのだろうか・・・

あした

Location:房総半島
夕焼け雲がまたたくまに変化していく中、太平洋からの風を受けながら二人の女高生が楽しそうに笑ってる。水平線に見える護衛艦はとてつもなく小さい。
彼らのあしたはどんな明日になるのだろう・・・ (助手席からのショット)



廃線を行く

Location:わたらせ渓谷鉄道
コメント

昭和車両

Location:わたらせ渓谷鉄道
コメント



疾走

Location:江ノ電(鎌倉高校前駅)
江ノ電の鎌倉高校前にて。
入線してくる電車の躍動感を表現するため、魚眼レンズにて流し撮りをした。

楽しい家族旅行

Location:わたらせ渓谷鉄道
わたらせ鉄道の神戸(ごうど)駅周辺。
トロッコ列車を流し撮りしたうちの一枚。
偶然女の子にシンクロして、家族旅行の楽しい雰囲気が表現できたと思う。



光の交錯

Location:川崎
ライトに照らされて輝いている線路。まるで過去へいざなわれている感じを受けた。三脚使用。

光の交錯

Location:川崎
(同左)ライトに照らされて輝いている線路。まるで過去へいざなわれている感じを受けた。三脚使用。



兆し

Location:川崎
どんよりした空に向かって吐き出される工場の煙。
一面雲に覆われた空にも明るい部分がある。
何かを暗示するような光景に惹かれて、車の助手席から何枚もシャッターを切った。

旅立ち

Location:横浜
Fは港内信号と呼ばれる船の交通標識。
「1万5千トン未満の船は出入り自由」という意味だそうだ。
雨の降る、肌寒い3月初旬の夕暮れ。これから出航する船の姿に、自分を重ねてみる。



パースペクティブ

Location:日本航空羽田整備工場
容易に見ることが叶わないバニシングポイント。
作者自身の想いと情況。

パースペクティブ=時間

Location:埼玉県所沢市緑町三丁目
5月下旬~8月下旬の約三ヶ月間
「時間にコミットする表現行為」の記録
写真の特質(記録性)の私的確認作業



揺れる想い

Location:新宿ガード下
緑とオレンジの電灯(人の目で見ると無色ですが蛍光灯、白熱電球のそれぞれの色かぶりを生かしています)が印象的なカード下を、黙々と「行きかう人々」。
少し困った顔で電話を掛けている男性の想いを、2色の電灯に例えてみる。

ひとり戸惑い

Location:新宿歌舞伎町
歌舞伎町の人ごみの中、道路中央で「行きかう人々」に戸惑い、周りを見渡す1匹の猫。
独りではないのに孤独で、心細く取り残されたような感情をその猫に重ねてみる。



ランチタイムに

Location:東京都写真美術館
すぐそばのコンビニから買い物を終えて出てきた女の子たちが、
壁の巨大なドアノーの写真を見ながら、あれこれ言っている感じのシルエットが可愛かった。
リコーのCX3、ハイコントラスト白黒モード

タイムトンネル

Location:東京都写真美術館
色々な模様のある長い廊下が、時間の流れのように見えた。
向こうに見える、明るい(と思われる)未来に向かって、ただひたすら進んでいく人間を感じた。
リコーのCX3、ハイコントラスト白黒モード



旅立ちのとき

Location:河津
桜を撮りにいって、桜に飽きていた時に、変わった形状の電線に一羽の鳥が舞ってきました。
標準から、望遠に急いで交換するも、シャッターが押せたのはこの一枚、お尻の写真のみ。

プロローグへの予感

Location:六本木
昨年の10月の森美術館の入り口。インスタレーションは発砲スチロール(?)の雪がまっている空間でした。
一面銀世界の中へはいりこんだような、または観客席から舞台に迷い込んで、緞帳が予告なく上がる直前のような、不思議な気持になりました。



陽ざしと音

Location:井の頭公園
井の頭公園駅脇の鉄橋下は、神田川と子供の楽しい遊び場三角公園や住宅に続く歩道で、散歩道としても日常に溶け込んだ場所だ。
冬に向かう晩秋の日差しの中、ゆったり走る井の頭戦の列車を写した。

CLOUD

Location:青山
プラダビルのガラスの壁面には凸レンズのように膨らんだガラスブロックが混ざっていて、雲を印象的に映しこんでいる。
カメラ内のアートフィルターを使って、雲の印象を強めた。



まどろみの午後

Location:豊洲
屋上庭園で偶然見つけたタンポポ。
都会の中で咲いていたのが、けなげに思えました。

モノローグ

Location:丸の内
カップルもいない噴水公園で、一人たたずむ男性が目に止まりました。



孤高

Location:豊洲
豊洲の水上バス発着場は、秋晴れの青空に一面うろこ雲が浮かびのどかな日だった。そこに一羽のかもめが飛んできてその瞬間を捉えた。
モノクロ化することにより、そのかもめが孤高の存在感を現してくれた。

摩天楼のある街

Location:代々木
代々木エリアのランドマーク的存在として威容を誇るドコモタワーは、周囲のいたる所で垣間見ることができる存在で、まるでニューヨークにあるエンパイアステートビルのようにその存在感を示していた。



写真展の案内はがき

WEB写真展を最後までご覧いただきありがとうございます!



今回ホームページ上にて写真展の作品を公開する事といたしました。

プリントまでを完成と考え、展示の順序、雰囲気等々、実際の写真展にはどうしても劣ってしまう点はあると思いますが、いかがでしたでしょうか?

3月の写真展は私たちの初めての写真展でした。連日たくさんのお客様に会場まで足を運んでいただき、あらためて感謝申し上げます。

写真展の期間中、3月11日に東日本大震災(東北地方太平洋沖地震) がおこり、残念ながら展示は中止となってしまいました。

被災された皆さまにはこの場を借りて心よりお見舞い申し上げます。

会場で担当していたクラブメンバー、見に来てくださった方々にも怪我はなく、写真展会場の芸術劇場のスタッフのみなさんの適切な対応に感謝いたします。

WEB写真展の感想等、ご意見ご感想をお聞かせ願えれば幸いです。

メールアドレス:photo@focalclub.com


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