ふおーかるクラブ 第1回写真展 「心の情景」

  2012年3月にペンタックスフォーラムにて開催した写真展をWEB写真展としてご紹介いたします

ご挨拶

顧問 野澤 勝

18名それぞれが目にした対象を、記憶として映像表現した“心の情景”展です。
ここには、日常から非日常へと続くワクワク感や、光と闇との境界線上に何かが溶け合っていたり、想像力の先に見えるものなどを、作品から感じ取って頂けることを、出展者たちは期待しております。
 
表現は多様だからこそ奥が深く、故に写真は面白い…。




会長 高橋 敦

私たち「ふおーかるクラブ」は、約三年前に現ペンタックスフォーラムの中にあった会員組織「フォーカル」の会員であった者、約八割で構成されています。
当時充実した講座で共に学んだ仲間で立ち上げ、フォーカルの講師をされていた野澤先生に顧問となっていただき、今回の写真展の作品も先生に選んでいただきました。
現在野澤先生はじめ、当時の「フォーカル」の先生方のご指導のもと、日々写真に関する知識・技能の習得に各自努力しております。撮影ジャンルは日常の街並みから、スナップ、祭り、鉄道、花、モデル撮影と多岐にわたり、日々情熱を持って写真を撮り続けております。
今回の作品は、当「ふおーかるクラブ」の第一回写真展として「心象風景」をイメージして、三年間撮りためた中から選ばれた作品です。会員各自がそれぞれ持てるテクニックと作品作りのイメージを、しっかり意識して盛り込んでいます。
光と色と構図、それにシャッターチャンスを捉えた私たちの作品を、是非ご覧ください。

写真展会場の様子
壁面1 順路は左から右です。写真展会場:新宿ペンタックスフォーラム 壁面2 今回は作品を撮影者ごとではなく、流れとつながりを重視して展示しています。 壁面3 たくさんのご意見、ご感想をいただき、感謝しております 壁面4 900人近い方にご来場いただきました、ありがとうございます!

作品は展示順に掲載しています    ※Flashギャラリーはこちらをクリックしてください


孤高

Photographer:Takahashi.A Location:新宿御苑
豊洲の水上バス発着場は、秋晴れの青空に一面うろこ雲が浮かびのどかな日だった。そこに一羽のかもめが飛んできてその瞬間を捉えた。
モノクロ化することにより、そのかもめが孤高の存在感を現してくれた。

明日へ向かって

Photographer:Motosugi.M Location:横浜象の鼻パーク
夏の夕暮れ、建物の屋上に若い男性が立っていて、目の前が海ということもあり、まるで船の舳にいるように見えました。広い海原へ前進する船のように、未来への希望を感じているように思いました。



タイムトンネル

Photographer:Motosugi.M Location:東京都写真美術館
色々な模様のある長い廊下が、時間の流れのように見えた。
向こうに見える、明るい(と思われる)未来に向かって、ただひたすら進んでいく人間を感じた。
リコーのCX3、ハイコントラスト白黒モード

プロローグへの予感

Photographer:Mizushima.Y Location:六本木
昨年の10月の森美術館の入り口。インスタレーションは発砲スチロール(?)の雪がまっている空間でした。
一面銀世界の中へはいりこんだような、または観客席から舞台に迷い込んで、緞帳が予告なく上がる直前のような、不思議な気持になりました。



旅立ちのとき

Photographer:Mizushima.Y Location:河津
桜を撮りにいって、桜に飽きていた時に、変わった形状の電線に一羽の鳥が舞ってきました。
標準から、望遠に急いで交換するも、シャッターが押せたのはこの一枚、お尻の写真のみ。

想起-あいまいな記憶

Photographer:Morita.K Location:江戸川区臨海町
家族と過ごした幼いころの記憶が脳内に断片的に残っている。近所の公園で、遊園地で、夏の海で・・・あいまいな記憶の中で、繰り返し訪れる印象的な「とある場面」鮮やかな風景の中にいるあいまいな人物達。



帰り道

Photographer:Fujibayashi.E Location:渋谷
あこがれのセーラー服を着て通った高校時代。往復3時間の道のりは大変遠く、放課後真っ直ぐ帰る駅への道すがら、友人とのお喋りが一番楽しみでした。楽しそうにおしゃべりしているセーラー服の高校生を見た瞬間、懐かしくて思わずシャッターを切りました。

Asyle

Photographer:Kubota.S Location:タイ・バンコク
ワット・ラッチャーにあるロハ・プラサートという仏塔内。暑い街中を歩きながら目指す。
靴を脱いで入り込むと纏っていた喧騒や温度から開放されたような不思議な静けさの中に、説法が響き優しい風が吹いていた。Asyle(アジール・独):力の及ばない場所



ガラスの中の紳士

Photographer:Ikezawa.M Location:乃木坂
街歩き。おしゃれな紳士服のショーウィンドウ。
赤いマフラーが目に止まる。この色だけ残したい!
カメラ内のデジタルフィルター(色抽出)で表現してみる。

もうひとつの世界

Photographer:Fujibayashi.E Location:羽根木公園
夕方、公園を抜けての帰り道、肩車をした親子を見かけました。新しい世界を一生懸命見ようとしている息子をしっかり支える父親に、今は亡き父を重ねていました。広い世界を体験させてくれた父に、感謝の心が働いた瞬間でした。



雪路

Photographer:Ikezawa.M Location:杉並区自宅前
都内ではめずらしく雪化粧が始まってきた。カメラ片手に冷え切っていく指先と闘いながら人通りのほとんどない道路で待ってみる。街灯に照らされる雪の降り方は郷愁にかられる。ようやく現れた人影に数枚シャッターを切る。

光臨

Photographer:Fujii.N Location:長瀞
夕日の光が坂道に差し込んで、まるで光に導かれるような写真になったと思います。
光に向かっていく人と影の対比が好きです。



Stillness

Photographer:Kubota.S Location:自宅
夏になると姪や甥と花火をする。その光の中で様々に動き回る彼らを追いかけていると、喜びとともに、少しの寂しさが浮かんでは消えていく。光と煙の中に生まれた沈黙は
スクエアに切り取ることで、祈りのような気持ちを表現できたと思う。
タイトルは賛美歌のStill Still with Thee(あさかぜしずかにふきて)より

陽のあたる駅

Photographer:Kenji.N Location:わたらせ渓谷鉄道
澄み切った青空のもと出会った少年は、積んできた花を女の子に手渡した。
「ありがとう」と女の子が声をかけた瞬間を捉えた。



春をさがして

Photographer:Kenji.N Location:わたらせ渓谷鉄道
まだ寒い2月のいすみ鉄道。そんな寒さの中でも、けなげにしかし力強く咲いている菜の花を見つける。どんなに辛いことが多くても、必ず暖かでやさしい春はやってくる。そんな一瞬を切りとった。

楽しい家族旅行

Photographer:Saitou:Yo Location:わたらせ渓谷鉄道
わたらせ鉄道の神戸(ごうど)駅周辺。
トロッコ列車を流し撮りしたうちの一枚。
偶然女の子にシンクロして、家族旅行の楽しい雰囲気が表現できたと思う。



昭和車両

Photographer:Saitou.Yu Location:わたらせ渓谷鉄道

廃線を行く

Photographer:Saitou.Yu Location:わたらせ渓谷鉄道



疾走

Photographer:Saitou.Yo Location:江ノ電(鎌倉高校前駅)
江ノ電の鎌倉高校前にて。
入線してくる電車の躍動感を表現するため、魚眼レンズにて流し撮りをした。

緑彩の狭間

Photographer:Morita.K Location:渋谷区猿楽町
幾重にも重なる庭園の緑彩が、室内と室外の境界を流動的に溶け込ませる。
空想と現実の狭間に腰掛ける女性。その情感へ想いを馳せてみる。



記憶

Photographer:Iida.N Location:箱根・彫刻の森美術館
私たちの星・地球の創世から消滅に至るまで宇宙から見たら一瞬の出来事だろうか。
あらかじめ限りある命に埋め込まれた儚く美しく残酷な記憶。

祈り

Photographer:Iida.N Location:横浜・山手西洋館
容赦なく過ぎる時間に、私たちは閉じ込められている。
ある一瞬だけが、果てしなく遠くまでとびたたせてくれる。
残酷な記憶から解き放たれる。まるで光のように。そして祈りのように。



ばあちゃんち

Photographer:Yazawa.H Location:茨城県真壁
ひいな(雛)飾りをみながら各戸の奥の蔵へ・・・隣家の脇にふと壁にぶら下がっている赤い束が目に。
あの刻(とき)とうとう音が出せずのブキッチョさを思い出す。

紅舞

Photographer:Miyano.T Location:横浜
露光間に、フォーカスリングをアウトフォーカスにして撮影。



流彩

Photographer:Miyano.T Location:茨城県六方沢
風の流れをスローシャッターで表現。
紅葉の彩りが絵の具のように写った。

空の向こうへ

Photographer:Fujii.N Location:ディズニーシー
夕方で空の色がカラフルだったこと。偶然飛行機が通ったこと。雨が上がって虹が出たこと。
すべてがたまたまでしたが、旅立ちを象徴するような一枚が撮れました。



時を刻む(左)

Photographer:Kusakawa.H Location:フィレンツェ・トスカーナ
600年前の城壁と家並みの間の陽のあたる坂道を買い物帰りの女性が登ってきた。今しも、手前の日陰にかかろうとしている。それは、時の流れに栞をさし込むような情景だった。

時を枝折る(右)

Photographer:Kusakawa.H Location:ビェンツァ・トスカーナ
クワトロチェントがそのまま残る長い時の流れの刻まれた裏街をひとりの女性が抜けようとしている。そこにふと、悠久の時の流れを感じた。

ゴシックの雅

Photographer:Kusakawa.H Location:シエナ・トスカーナ
シエナの大聖堂のファサードは、ロマネスクとゴシックとが調和する優美なファサードを持つことで知られている。琳派にも似た聖堂の戴冠の三角形の壁画が青空に力強く屹立している様が印象的だった。



摩天楼のある街

Photographer:Takahashi.A Location:代々木
代々木エリアのランドマーク的存在として威容を誇るドコモタワーは、周囲のいたる所で垣間見ることができる存在で、まるでニューヨークにあるエンパイアステートビルのようにその存在感を示していた。

パフォーマンス

Photographer:Komiya.M Location:静岡県
成人式のたくさんの豪華な振袖の中にいた彼女!
自己主張している姿が、その黒い網タイツに現れていた。自らタイツを見せてくれた彼女の思いはなんだったのか。明日からはきっと大人の顔をのぞかせてくれるのかしら?



二十歳のアピール

Photographer:Komiya.M Location:静岡
成人式会場の女性たちの衣装は思考を凝らしたもので満ち溢れている。ついつい親の立場で見て身を皿にするものもあるが、この日は一世一代の彼女たちの晴れ舞台!まあ一生こんな恰好をしているはずもないかと思うと、最近ではむしろこの日のためにめいっぱい羽目を外している彼女たちをほほえましい目でみている自分がいる事に苦笑いしてしまう。・・・若いっていいわ

モノローグ

Photographer:Oshikawa.M Location:丸の内
カップルもいない噴水公園で、一人たたずむ男性が目に止まりました。



まどろみの午後

Photographer:Oshikawa.M Location:豊洲
屋上庭園で偶然見つけたタンポポ。
都会の中で咲いていたのが、けなげに思えました。

二人だけの時間

Photographer:Ushio.R Location:山中湖
静かな黄昏ブルーの中、二人が楽しそうに遊んでいたので、スローシャッター(4秒) で、動きを出しました。
三脚使用。



思い出のパシャ

Photographer:Ushio.R Location:山中湖
黄昏時のキレイな夕景と、それをカメラに収めている人を一緒に撮りました。
三脚使用。

あした

Photographer:Yazawa.H Location:房総半島
夕焼け雲がまたたくまに変化していく中、太平洋からの風を受けながら二人の女高生が楽しそうに笑ってる。水平線に見える護衛艦はとてつもなく小さい。
彼らのあしたはどんな明日になるのだろう・・・ (助手席からのショット)



写真展の案内はがき

WEB写真展を最後までご覧いただきありがとうございます!



今回もホームページ上にてクラブ写真展の作品を公開する事といたしました。

プリントまでを完成と考え、展示の順序、雰囲気等々、実際の写真展にはどうしても劣ってしまう点はあると思いますが、いかがでしたでしょうか?

実は今回の2012年3月開催「第1回ふおーかるクラブ写真展」は、2011年3月の芸術劇場にて行われた写真展のやり直しとなるものです。
2011年の写真展は期間中、3.11の東日本大震災がおこり、残念ながら途中中止となってしまいました。

このたび、たくさんの方々のご協力をいただき、新宿ペンタックスフォーラムにて、再度開催することができました。

メンバーの入れ替わり、全体の調和などから、約4割の作品の入れ替えを行っています。
会期中は連日たくさんのお客様に会場まで足を運んでいただき、たくさんのお声をいただきました。メンバー一同とても励みになったことをあらためて感謝申し上げます。

最後に今回の写真展開催に多大なご尽力をいただいたペンタックスの佐々木様、池永様にお礼申し上げます。

※WEB写真展の感想等、ご意見ご感想をお聞かせ願えれば幸いです。

メールアドレス:photo@focalclub.com